「長じゅばんって入ってますか?」
「長じゅばんに半衿はつけてくるように言われたのですが・・・」
そのような問い合わせ、よくございます。
「というか、そもそも長じゅばんってどんなんやねん・・・?」という方も多いかと思います。
今日は長じゅばんについてお話させていただこうかと思います。
長じゅばんって何?
きもののすぐ下に着て、きものの汚れを防ぐもの。袖口や振り、裾からちらっと見えるので、色の組み合わせにも気をつけましょう。
出典:「あなたにもきものがたり」
というものです。
素材はポリエステルやシルクがあります。
色はフォーマルなものでしたら白や淡いピンク等。カジュアルなものは色とりどりございます。
半衿って何?
長じゅばんに縫い付けたえり。えり元を美しく見せると同時にきものの汚れを防ぎます。白が基本ですが、色えりや模様入りもあり、普段着のきもののときに楽しめます。
出典:「あなたにもきものがたり」
長じゅばんには半衿をつけなければいけません。長じゅばんと半衿はセットです。
素材はポリエステルとシルクがございます。
フォーマルな場(結婚式で黒留袖を着る等)のときは、真っ白の半衿が基本。振袖をお召しになる場合は、刺繍衿にすることもあります。カジュアルな場合は色えりなどでおしゃれを楽しんでみてください。
長じゅばんと半衿にも夏用と冬用があります
着物や帯は10月~5月に着る袷(あわせ)という冬用のものと、6月~9月に着る単衣(ひとえ)や絽(ろ)という夏用のものがあります。
これにあわせて、長じゅばんと半衿にも夏用と冬用があります。
夏用の長じゅばんは一般的に絽と単衣がありますが、KIMONO-PROのレンタル品の場合は絽のみです。
絽の長じゅばんはいつから着ていい?
最近は5月でも暑いので、5月の後半は単衣のきものを着ることも多くなりました。
さらに、5月の始めでも暑いので単衣でもいいんじゃないか・・・?と思わなくもない今日この頃。
ですが感覚的に言いますと、5月の始めで単衣はちょっと早すぎる気がします。
でも袷じゃ暑い!!!ので、そういう時は長じゅばんを夏物にしちゃいます。絽の長じゅばんを着たところで、脱がなきゃわかりませんから!!
でもそういう時は半衿を冬用にします。夏用にしますときものとちぐはぐになりますからね・・・。
ちょっとわかりにくいですが、上の画像をご覧ください。
両方とも絽の長じゅばんで、向かって左が冬用の半衿、右が夏用の絽の半衿をつけています。右側の方が涼しげに見えるかと思います。
KIMONO-PROでは左側のような長じゅばんを「絽の長じゅばんに塩瀬の衿がついたもの」と呼んでいます。
長じゅばんから夏物にしていく、この方法は着物をいつも着ている人ならだれでもすることです。
実際、ブログを書いている私も毎年しています。
ぶっちゃけて言いますと、10月半ばくらいまで絽の長じゅばんを着ていることもあります!!(笑)
最近は暑いですし、10月からは冬ものにせんとあかん・・・なんて言っていましたら、正直暑くて暑くてしょうがないです。それで体調不良になってしまったら元も子もありません。
季節感ももちろん大事ですが、着物も洋服と同じように柔軟に対応していかれたら良いかと思います。
まとめ
- 長じゅばんとはきもののすぐ下に着る下着のこと。半衿は長じゅばんにつけるもの。この二つはセットです。
- 長じゅばんにも半衿にも、夏用と冬用があります。
- 暑くなってきたな~と思ったら、長じゅばんから夏物にしていきましょう。袷の着物にあわせる場合は、半衿だけ冬用にしましょう。