きものの文様(もんよう)の話 「雲」の柄
雲の文様
昔の人は雲を天候を左右する不思議なものととらえ、
千変万化形を変える雲に吉凶の意味を持たせていたようです。
雲文【うんもん】
空に浮かぶ雲や、たなびく姿を線や色で表し、意匠化して
文様としたのが雲文で、その種類も豊富です。
瑞雲【ずいうん】
縁起が良いことの兆しとした雲を図案化したものを瑞雲と呼びます。
吉祥柄として着物や帯に良く用いられます。
飛雲【ひうん】
めでたい瑞雲が空にたなびいている様子を図案化したものです。
霊芝雲【れいしぐも】
霊芝は万年茸というキノコの中国での呼び名です。
その形を瑞雲にかたどり吉祥文様として古くから使われており、
正倉院の工芸品などにもみられる文様です。
名物裂の富田金襴は霊芝雲を布全体に配したものです。
雲取り【くもどり】
雲の輪郭の中にいろいろな文様を配置し他物を雲取りといいます。
雲文自体を雲取りと呼ぶこともあります。
柄全体の場を区切る方法として様々な着物や帯に使われています。
また雲の輪郭の外側に文様をあしらっているものを
逆雲取り(さかくもどり)といいます。
黒留袖
https://kimono-pro.com/tomesode/list/23-601.html
帯
https://kimono-pro.com/obi/images5/obi-98.jpg
https://kimono-pro.com/obi/list/obi24-270.html
振袖
https://kimono-pro.com/furisode/yoshi2015-red.htm
柄の可愛らしさと豪華さが上手く調和のとれた成人式にお薦めの振袖です。
https://kimono-pro.com/furisode/a-12.html
こげ茶色の地色が、大人っぽく。黒には無い優しさを醸し出します。
販売やオーダーレンタルとして成人式やご結納にご利用ください。
雲で思い出すのは三蔵法師と天竺へ旅をした孫悟空の(ドラゴンボールではなく…)きんとん雲ですが、
そのデザインは、くるっとうずのある雲が思い浮かびます。
かみなり様はどんな雲にのっていましたかね・・・・?