きものの文様(もんよう)の話
「鶴」の柄について
日本の文様は、大陸から伝わった文様や
自然界のいろいろなものを写し取ったものが多く、
それを総称して古典文様と呼んでいます。
たくさんの文様の中から着物や帯で使われている文様のいわれなども添えて、
これから少しずつご紹介したいと思います。
古典文様には「よいきざし、めでたいしるし」という意味の吉祥文様がたくさんあります。
その中でも誰もがめでたいと認める鶴の柄をご紹介いたしましょう。
鶴紋【つるもん】
鶴は古くは「たづ」とよばれ神鳥と考えられてきました。
「鶴は千年、亀は万年」などと言われるように長生きの象徴とされています。
純白の羽毛と飛ぶ姿の美しさ、
高貴で誇り高く見える立ち姿など文様としても多くの種類があります。
https://kimono-pro.com/hikifurisode/list/uchikake11.html
https://kimono-pro.com/hikifurisode/list/uchikake2.html
飛鶴文【ひかくもん】
飛ぶ姿をあらわしたもの
http://image.rakuten.co.jp/kimonopro/cabinet/03495792/img65634762.jpg
折鶴文【おりづるもん】
折り紙の鶴を文様にしたものです。
千羽鶴のようにたくさんの折鶴をあしらったものもあります。
https://kimono-pro.com/houmongi/list/y-1.html
https://kimono-pro.com/obi/list/obi25-277.html
向鶴文【むかいつるもん】
二羽の鶴を向かい合わせて上下または左右に組み合わせて
円形や楕円形、ひし形になるよう文様化したものです。
https://kimono-pro.com/tomesode/list/t-410.html
https://kimono-pro.com/tomesode/list/1806.html
このように、多くの鶴をモチーフにした文様がきものや帯に使われています。
注意しているとあちこちで鶴をモチーフにした柄に出会えるので、
皆様も鶴探ししてみてはいかがでしょうか。
そういえば、飛行機のマークにもありましたね・・・