きものの文様(もんよう)の話 「桜」の柄
桜は日本人にとっては身近で、春を代表する花です。
平安の昔から愛でられて、文様化されてきました。
桜文【さくらもん】
おうかもんともいいます。
桜は春の花ですが、文様化された桜は季節を問いません。
八重桜【やえざくら】
花びらが5枚より多いものを八重桜といいます。
幾重にも重なった花弁でよりいっそう華やかです。
室町時代以降に使われるようになりました。
枝垂れ桜【しだれざくら】
枝がしなやかに垂れた桜を描いたもの。
散りゆく花びらとともに描かれ、風情があります。
小桜【こざくら】
小さな桜の花びらを一面に散りばめた文様で
主に江戸小紋などの小紋染めの着物や長襦袢、
白生地の地紋に用いられています。
桜吹雪【さくらふぶき】
散りゆく桜の花びらに思いを寄せて、意匠化したもので
小さな花びら一枚をモチーフにした文様は染め、織りにも
また刺繍としても帯や着物にも表現されています。
●白色 豪華菊と桜の高級振袖

きなりがかった白色に、全面の枝垂桜と金駒刺繍の菊や牡丹など、
四季折々の花々が咲き乱れる豪華な振袖です。
https://kimono-pro.com/furisode/a-15.html
●オレンジ系の朱色 豪華絢爛な振袖

https://kimono-pro.com/furisode/images2017/ao_1.jpg
●クリームの地色に桜と花々の振袖


https://kimono-pro.com/furisode/f-52.html
桜を意匠化して絞り染めで表現しています。
●山口美術織物の総刺繍黒留袖です。


https://kimono-pro.com/tomesode/list/t-641.html
桜を丸い輪で表現。
●日本人の桜への思いは格別で桜の振り袖はほんとうに豪華絢爛ですね。
花びら一枚散りゆく景色も着物には華やかさを添えるものとして、美しく気品がありますね。