きものの文様(もんよう)の話 「華文」「蜀江文」「唐花」の柄
華文【かもん】
実際にある花を描いたものではなくて
花を丸い形に文様化して描いたもので、
何となく花のような華麗な円形の文様全般を
華文と呼びます。
正倉院に納められたものにもみられ、
古くから織物、染め物の文様として用いられてきました。
現代でも重厚な文様として礼装用の着物や帯などに多くみられます。
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蜀江文【しょっこうもん】
中国から伝わった蜀江錦に織られている名物裂文様です。
八角形と四角形がつながり広がっており、
その中に花やいろいろな文様が描かれております。
現代風にアレンジされているものもあります。
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唐花文【からはなもん】
中国から伝わったので唐花と呼ばれています。
空想の花の文様で多彩な花形の総称です。
唐花に葉やつぼみを付けてつる草のようにあらわしたものが多くあります。
華やかなこと、季節を問わないことから着物や帯によく使われています。
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正倉院文様など古く中国から伝わったものなどが、
づっと着物や帯の文様として
使い続けられているってすごいことですよね、
空想の花ですが、幾何学的でもあり
私は宇宙的な広がりをもつ神秘の美しさだと思います。