きものの文様(もんよう)の話 「梅」の柄
梅文【うめもん】
梅の花はまだ寒い内から咲き始めることから、古くから尊ばれており、
その意匠は吉祥文様として絵画や工芸品にもたくさん見受けられます。
小紋や染めの帯に春一番に着る柄として親しまれ、
また、松竹梅の柄や、他の華やかな花々と共に
礼装の留袖や振袖にも美しく取り入れられています。
https://kimono-pro.com/furisode/k-43.html
京友禅受賞柄の逸品振袖。
百花の王“牡丹”が豪華に描かれ、可愛らしい梅の柄が愛らしさを演出しております。
https://kimono-pro.com/furisode/k-18.html
K-18 白地 梅の古典柄
https://kimono-pro.com/furisode/yoshi2012-2.html
松竹梅に橘、それぞれが個性的に意匠化され、金駒刺繍や金箔で豪華な振り袖
梅鉢【うめばち】
梅の花を上から見た形を単純な形で表現しています。
中心に小さい円を大きめの5個の円が囲む形
家紋でもあります。天満宮や天神さんでみかけますね。
https://kimono-pro.com/furisode/k-40.html
きものには珍しい淡いオレンジ色に梅を中心とした柄が可愛らしく描かれています。
梅鉢のような形にも見えますね。
●そういえばお正月に頂いたお菓子も梅鉢がついていました。
捻梅【ねじうめ】
梅の花の花弁が互いに重なり合ってねじれた形に表現したもの。
友禅や小紋によく使われるまた、家紋にもあります。
槍梅【やりうめ】
花とつぼみのついた梅の枝が、まっすぐに並んで立っている姿を表した文様です。
槍を立てて並べたようにみえることからやり梅と呼ばれます。
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品番 kaga-24-414
厳選本加賀友禅黒留袖レンタル 松竹梅柄
●梅は、実際の花は比較的小さくて、地味な花に思えますが、春一番に咲く事からでしょうか意匠の世界ではとても存在感があります。
振り袖に描かれる梅の花などは、実物をはるかにうわまわる美しさです。意匠の世界で花開いた花ではないでしょうか?