文様には草花などのきものの文様(もんよう)の話
器物文様から
文様には植物を表すもの、水や雲など自然を表すもの、
動物を表すものなどがありました。
その他に生活の中の道具、文具や陶器、飾り棚や扇などを表すものを器物文様と呼びます。
誰が袖文【たがそでもん】
美しい小袖を衣桁にかけた様子を描いたものを
着物の文様として取り入れたものです。
袖型の匂い袋を表す文様でもあります。
重厚な文様として留め袖の裾模様などにもみうけます。
https://kimono-pro.com/tomesode/list/26-622.html
鬘帯文【かずらおびもん】
蔓帯は能の衣装で、面をつける時に髪を押さえ、鉢巻きのように頭に巻き
後ろで結ぶ細い紐状の布で刺繍や金箔で繊細な模様が描かれています。
それを文様化したものをかずらおび文と呼びます。
https://kimono-pro.com/tomesode/list/24-442.html
几帳文【きちょうもん】
几帳は平安時代に、寝殿造りの室内で間仕切りとして使われていました。
2本の柱に横木を渡しの布の帳をかけたもので、帳には美しい装飾文様がえがかれています。
https://kimono-pro.com/tomesode/list/t-221.html
車文【くるまもん】
御所車の車輪を文様化したものです。
御所車(ごしょぐるま)全体を文様化したものや
水車文(すいしゃもん)は水をくみ上げルために使った水車を文様化したもの(みずぐるまとも言う)
片輪車(かたわくるま)は水中で車輪の半分だけみえる状態を文様化したもの。
●文様の中でも生活に結びついた道具や物を文様としていることが面白いですね。
今では使わないもので平安貴族の雅な生活をうかがい知ることができます。